患者さんのこと その6 最終話

更新、お待たせしました。

その後彼女は早期退職をされて、自分の時間を大切に過ごされています。

残されたお姑さんに老人特有の症状が出たりで、退職直後よりも色々現実が押し寄せて、大変だとお見受けしますが、淡々とこなしておられます。

結局ご家族で掛かりつけの主治医から、行くたびに血圧の事を言われるようになって、私どもの漢方薬に、カルシウム拮抗剤の最もポピュラーな処方の、5mgを併用されるようになりました。

処方を変更して漢方薬だけでもう少し収縮期血圧を下げる事も考えましたが、現職を退いておられる事も考慮して、今の金額で、血管の柔らかさや、自律神経のバランスを整え、腹部三臓器を温める現処方のままで行かせていただき、数字的な事は、カルシウム拮抗剤との併用で調整して行く事なりました。

先日も「な〜んにもないのよ、お陰様で。」と言って頂きました。有難い事です。

私としては、せめて、5mgを2.5mgに減量出来ないかと思っていますが、安定していて、他に何もないとなれば、年齢が上がって行くにつれて起きて来る様々な事に、この後も微力ながらお手伝いさせて頂ければと思っています。